【Introduction of Iwakura255】Visit2014.10.19/Photo:2017.3.18/Write:2026.7.4
□分類:磐座(狭義の磐座)
□信仰状況:神社に祭祀されている。
□岩石の形状:巨岩単体、周囲に巨岩群
□備考:
□住所:岡山県赤磐市惣分
□緯度経度:34°51'19.50"N 134°01'09.09"E
(googleに入力すれば場所が表示されます
岡山県赤磐市惣分にある岩神神社の「ゆるぎ岩」については、【Introduction of Iwakura253、254】で紹介しました。岩神神社の巨石群には、自然に形成されたとは考えにくい景観が随所に見られます。
八畳岩の南側には烏帽子岩があります。長さ約3メートル、幅約1.5メートル、高さ約2.5メートルの三角形をした岩石が台座の上に載っており、台座とは一点で接するだけで絶妙なバランスを保っています。今にも倒れそうに見えるその姿は、形状こそ単純ですが、「ゆるぎ岩」に匹敵するほど印象的で不思議な景観をつくり出しています。
著者は、この烏帽子岩は明らかに人工的な造形であると考えています。また、神社前の広場には立岩があり、これも人工的に設置されたものではないかと推測しています。
このようなことから、岩神神社の巨石群全体も人工的に形成された可能性があると考えています。しかし、仮に人工的に造られたとすれば、その目的は何だったのでしょうか。実際に巨石群を巡ってみると、絶妙なバランスで支えられた岩石が数多く見られ、不思議な浮遊感を覚えます。岩神神社が古くから脳の病に霊験があると伝えられている背景には、このような独特の景観が人々に与える心理的な影響も関係しているのかもしれません。
巨石群は、神岩から南東方向へ約27メートルにわたって連続し、その幅は約13メートルにも及びます。また、畳岩の南東側には、両側を岩石に挟まれた通路状の地形が形成されています。この部分は周囲より一段低くなっており、畳岩からゆるぎ岩へ向かう際には、この「岩の道」を通ることになります。
著者は、この「岩の道」を基準として、ゆるぎ岩の船岩、第2の船岩、烏帽子岩のモーメント(重量と距離の積)が一致する可能性があると考えています。もしそうであれば、この巨石群は、テコの原理を伝えるために意図的に構築された施設であった可能性も考えられます。巨岩を動かすには、小さな力で大きな重量物を動かすことができるテコの原理は必ず必要であり、古代人はこの技術を知っていたはずです。
さらに、この「岩の道」の方位は約120度で、冬至の日の出方向とほぼ一致しています。そのため、冬至の日には、日の出の太陽光がこの窪んだ道に沿って差し込み、畳岩を照らす可能性が高いと考えられます。
イワクラハンター平津豊
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