0254 岡山県 岩神神社の神岩・畳岩

【Introduction of Iwakura254】Visit2014.10.19/Photo:2017.3.18/Write:2026.7.4


□分類:磐座(狭義の磐座)

□信仰状況:神社に祭祀されている。

□岩石の形状:巨岩組、周囲に巨岩群

□備考:

□住所:岡山県赤磐市惣分

□緯度経度:34°51'19.50"N 134°01'09.09"E

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 岡山県赤磐市惣分にある岩神神社の「ゆるぎ岩」については、【Introduction of Iwakura253】で紹介しました。岩神神社には小さな賽銭箱が設置されており、その奥には神岩、八畳岩、畳岩と呼ばれる岩石が祀られています。

これは、社殿を設けることなく、山中の岩石そのものを信仰対象として祀る、岩石祭祀の典型的な事例といえるでしょう。

また、惣分の八幡宮、岩神神社、岩神山頂上は南北一直線上に位置しています。さらに、岩神山頂上から岩神神社までの距離と、岩神神社から八幡宮までの距離は、ともに約500メートルで、ほぼ等間隔となっています。このような配置は偶然とは考えにくく、岩神山頂上で行われていた祭祀(山宮)が岩神神社での祭祀(里宮)へ、さらに八幡宮での祭祀(田宮)へと変遷していった可能性が高いのではないかと推測しています(平津持論「磐座から神社への変遷」)。

神社の説明板には、次のように記されています。

「畳岩といわれる大石には小さな祠が祭られていたが祭神は大国主命をまつる。江戸時代には岡山藩主の池田光政、茂政らが地方巡視の際、参拝したとされている。とくに文久3年(一八六三年)十一月十七日、茂政が参った折には、黄金づくりの脇差が奉納されたとも伝えられている。頭の病に霊験があったといわれており、茂政の参拝以来、同神社では願かけの大願成就のあかつきには、お礼として刀を奉納するようになった。これは戦前までの話で、最近は木刀がその代わりに納められている。」

御祭神は大国主命とされていますが、人格神が登場してからの後付けでしょう。

神岩は、長さ約3メートル、幅約1.8メートル、高さ約0.9メートルのL字形をした岩石です。岩は斜めに傾いており、拝所から参拝すると、その下部を見上げるような形になります。しかし、なぜこの岩石が「神岩」と呼ばれるようになったのかは明らかではありません。神岩の背後には、八畳岩と畳岩という二つの巨岩があります。八畳岩は長さ約5.5メートル、幅約4.3メートル、高さ約3メートル、畳岩は長さ約6メートル、幅約3.1メートル、高さ約2.5メートルです。

100トンを超えると考えられる畳岩は、二つの岩石の上に載るような状態となっており、支えている二つの岩の間には隙間があります。この隙間には、冬至の日の出の太陽が差し込む可能性がありますが、現時点では確認できていません。

イワクラハンター平津豊

 

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