【Introduction of Iwakura250】Visit・Photo:2018.10.21/Write:2026.5.30
□分類:岩石信仰(広義のイワクラ)
□信仰状況:民間に祭祀されている。
□岩石の形状:巨岩組
□備考:周辺に巨岩群
□住所:山梨県山梨市西
□緯度経度:35°43'23.91"N 138°41'46.29"E
(googleに入力すれば場所が表示されます
山梨市西の小高い大石山に、大石神社が鎮座しています。その大石神社の北約100メートルの場所には、薬師如来を安置した祠があります。この祠は所在地の地名にちなみ、「花後薬師」と呼ばれています。病気や苦しみから人々を救済する現世利益を願い、薬師瑠璃光如来が信仰されたものと考えられます。
注目すべき点は、この薬師如来が巨岩の前に祀られていることです。そこには崩落したとみられる巨岩が重なり合っています。
大石神社については【Introduction of Iwakura249】で紹介しましたが、この神社は巨岩を祀る神社として知られています。大石山には、立烏帽子石、影向石、屏風石、尾笠石、指問石、百足石、烏帽子石、雷石、富石、鎧石など、多くの名称をもつ巨岩が点在しています。
花後薬師が位置するのは、大石山の北端にあたる場所です。そのため、この場所もまた、大石山の岩石信仰の範囲に含まれていた可能性が考えられます。
つまり、花後薬師は、もともと岩石信仰が行われていた場所に薬師如来を安置し、仏教が上書きした事例である可能性があります。
大石山の岩石信仰には神社祭祀の要素が色濃く残されていることから、仏教信仰は山全体に広がるのではなく、北端部に限定的にとどまったのかもしれません
イワクラハンター平津豊
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