0248 神奈川県 石老山 擁護岩

【Introduction of Iwakura248】Visit・Photo:2018.10.21/Write:2026.5.19


□分類:岩石信仰(広義のイワクラ)

□信仰状況:神社に祭祀されている。

□岩石の形状:巨岩、岩壁

□備考:飯綱権現神社

□住所:神奈川県相模原市緑区

□緯度経度:35°35'29.08"N 139°11'57.02"E

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相模湖の南には、岩石が数多く露出する石老山(せきろうさん)があります。

麓には顕鏡寺が所在し、山中には飯綱権現神社が鎮座しています。

「権現」とは、仏や菩薩が人々を救うため、神の姿となって現れるとする神仏習合思想に基づく呼称です。しかし、日本では古くから神祇信仰が存在しており、後に伝来した仏教が在来の神々を仏教体系の中に位置づけるために生み出した概念です。

飯綱(飯縄)権現は、剣と索を持つ烏天狗が白狐に乗った姿で表され、長野県の飯縄山の山岳信仰を起源とするともいわれています。

飯縄権現が授ける「飯縄法(いづなほう)」は、管狐を使役し、その霊力によって戦勝をもたらす呪法として恐れられました。そのため、戦国時代の武将たちから厚く信仰され、とりわけ上杉謙信が兜の前立に用いたことで知られています。

また、中世から近世にかけては、「荼枳尼天法」や「愛宕勝軍地蔵法」と並び、邪法の一つとみなされることもありました。

この飯綱権現神社の背後に擁護岩(ようごいわ)が存在しています。

看板には、次のように書いています。

「飯綱権現神社を覆いかぶさるように突出している岩が「擁護岩」で、別名「雷電岩」ともいう。飯綱権現神社をかかえて守るため、擁護岩と名付けられた思われる。この擁護岩は、石老山で最も大きな岩である。岩の大きさは、高さ約22m、横幅約19mである。」

石老山には、これ以外に、滝不動、屏風岩、仁王岩、駒立岩、力試岩、文珠岩、蓮華岩、大天狗岩、鏡岩、小天狗岩、吉野岩、八方岩といった名前が付けられた岩があり、この名前に霊的意味づけがなされていることから、修験道の行場として利用されていた場所と推測できます。

 

擁護岩は、岩壁と言ってもよいほどの巨岩です。説明板には、巨岩が社殿を守っているとの説明がなされていますが、当然ながら、岩石の場所に社殿を建てているのですから、先に、巨岩に対する信仰が存在していたと推測します。

 

イワクラハンター平津豊

 

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