0243 岡山県 白石島 赤不動の岩屋 巨大な盃状穴

【Introduction of Iwakura243】Visit・Photo:2016.5.29/Write:2026.5.2


□分類:岩石信仰(広義のイワクラ)、盃状穴のある岩石

□信仰状況:民間に祭祀されている。

□岩石の形状:岩単体

□備考:

□住所:岡山県笠岡市白石島

□緯度経度:34°24'02.06"N 133°30'33.56"E

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岡山県笠岡沖に位置する白石島は、岩石が多く見られる島です。島内には尾根筋に沿って登山道が整備されており、その道沿いには露出した岩石が連なっています。

その登山道から外れた場所に、赤不動を祀る岩屋があります。

【Introduction of Iwakura242】で紹介したように、岩屋の手前にある岩には三つの盃状穴が見られます。さらに、赤不動の岩屋の奥には巨大な窪みが存在します。

イワクラ学会が白石島を訪れたのは、2016年5月29日のことです。このとき、メンバーの一人が、岩屋奥の巨岩に直径約15センチメートルの窪みがあることに気づきました。発見当時、この窪みは土に埋もれていましたが、掻き出してみると、非常に深い穴であることが判明しました。何度も岩屋を訪れている地元の方でさえ、それまで気づかなかったといいます。

この窪みは真円に近い形状をしており、人為的に造られたものであることは明らかです。問題は、その加工方法です。ドリルや鑿によって掘られたものかが検討されましたが、当時の調査では鑿痕は確認されず、石を使って岩を少しずつ削って窪みを作った盃状穴である可能性が高いと結論づけられました。

岡山県内には類似の巨大な盃状穴の例がいくつか見られますが、この盃状穴はとりわけ形状の精度が高い点が特徴的です。岡山の磐座を研究した佐藤光範氏は、このような窪みを「霊泉穴」と呼んでいます。

こうした痕跡からは、岩石に対して何らかの働きかけを行おうとした、当時の白石島の人々の強い意志が伝わってくるようです。

 

イワクラハンター平津豊

 

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