0241 岡山県 白石島 赤不動の岩屋

【Introduction of Iwakura241】Visit・Photo:2016.5.29/Write:2026.4.29


□分類:岩石信仰(広義のイワクラ)、盃状穴のある岩石

□信仰状況:民間に祭祀されている。

□岩石の形状:巨岩組、岩屋

□備考:

□住所:岡山県笠岡市白石島

□緯度経度:34°24'02.06"N 133°30'33.56"E

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岡山県笠岡沖に位置する白石島は、岩石が多く見られる島です。島内には尾根筋に沿って登山道が整備されており、その道沿いには露出した岩石が連なっています。

その登山道から外れた場所に、赤不動を祀った岩屋があります。これは【Introduction of Iwakura238】で紹介した八十八ヶ所の写し霊場のうち、四十五番の岩屋寺に当たります。写し霊場では、四国八十八ヶ所の各寺院に対応する御本尊の石仏と弘法大師像が祀られています。岩屋寺は不動明王を御本尊とする寺院であるため、ここにも不動明王が祀られていますが、真っ赤に塗られていることから「赤不動」と呼ばれています。

この場所が岩屋であることと、四国八十八ヶ所の岩屋寺とが符合していることから、この場所を四十五番の岩屋寺に当てるために、他の霊場の順番が定められた可能性も考えられます。

高さ8メートル以上もある立石状の巨岩には十字の割れ目があり、その右下の部分がずれて隙間が生じています。この隙間には人が入ることができ、上部の岩石が屋根のような役割を果たして雨風を防ぐため、まさに岩屋となっています。また、ペグマタイトの岩脈も見られることから、水晶が採取された可能性もあります。

隙間の奥に入ると、上部の岩石とずれた岩石の間に赤不動が祀られています。赤不動は、岩屋の奥から入り口に向かって拝する形に置かれています。

この巨岩の前方は西に開けた海を見下ろすことができ、岩の内部から眺める夕日は非常に美しいものと考えられます。

赤不動の岩屋はハイキングコースから外れているため、訪れる人はほとんどいませんが、人々の強い思いが積み重なった場所です。

この岩屋は、石仏が安置された仏教的施設としての性格を備えていますが、その一方で、もともとは岩石そのものを対象とする信仰、いわゆる岩石信仰の場であった可能性が高いと考えられます。

 

イワクラハンター平津豊

 

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