【Introduction of Iwakura228】Visit・Photo:2025.7.13/Write:2026.3.8
□分類:石神(広義のイワクラ)
□信仰状況:神社に祭祀されている。
□岩石の形状:石単体
□備考:人工物
□住所:愛知県新城市大宮狐塚
□緯度経度:34°55'33.92"N 137°31'10.96"E
(googleに入力すれば場所が表示されます
愛知県新城市大宮に石座神社が鎮座しています。主祭神は天之御中主尊と天稚彦尊で延喜式にも掲載されている古い神社です。
神社の由緒には、次のように記されています。「当社の起源は最も古く、太古より神峯山(雁峯山)の峯に大きな岩があり石座石(額岩)と言い、その傍らに稚児岩(石座石)がある。いずれも古代の磐座(神の鎮座するところ)であって、これが石座神社の起源であるという。社は、上古この山頂に御鎮座していたが、野火によりたびたび消失し、そのため中古現在地に移ったと伝えられる。」と書かれています。
また、藤本浩一は、『磐座紀行(1982)』の中で、『三河国神名帳考(1839)』の記述を引用しています。そこには、「今設楽郡大宮村に在り。石座明神の末社南宮明神、山上に在り。方今社なく一石を神体と為す(神主今泉伝)。」とあり、雁峯山の中腹に高さ3メートルの石座石が存在し、そこが石座神社の旧社地であると述べています。さらに、村人から山頂には額石があると聞いたことも書かれています。
筆者が提唱する「磐座から神社への変遷説」によると、山頂の磐座祭祀(山宮)は、やがて山麓へと降りて神社(里宮)が建てられ、さらに山から離れて人々の生活圏へ移ると本殿(田宮)が造営され、次第に磐座の存在は忘れられていきます。
この石座神社は山の上の磐座から麓に降ってきた里宮に相当すると考えられます。
中腹の石座石を見に行こうとしましたが、途中で林道が崩落しており、残念ながらたどり着けませんでした。
さて、里宮である石座神社の境内にも岩石が祀られています。本殿を囲む石垣の北東隅には小さな石が置かれており、神社はこれを「境内 石座石」と呼んでいます。この石は、人の姿に似た奇岩です。また、本殿の石垣の北西隅にも同じような岩石が祀られており、さらに境内にも一つ岩石があります。
藤本浩一は、「村内から集めたという石が置かれている。それぞれ、前には石の神の扱いを受けていたというから、一種の末社というべきであろう」と述べている事から、石神に分類しました。
イワクラハンター平津豊
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