0220 秋田県 黒又山(クロマンタ)

【Introduction of Iwakura220】Visit・Photo:2021.4.18/Write:2026.2.14


□分類:目的不明の岩石遺構(広義のイワクラ)

□信仰状況:神社に祭祀されている。

□岩石の形状:山

□備考:人工物の可能性が高い

□住所:秋田県鹿角市十和田大湯

□緯度経度:40°17'01.837"N 140°49'18.790"E

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秋田県鹿角市十和田大湯に黒又山があります。標高280メートルの綺麗な三角錐の独立峰で、地元ではクロマンタと呼ばれています。登山口の標高は200メートルですから、高さ80メートルほどの小山です。

頂上に社殿があります。江戸時代に本宮徳治郎という人が黒又山に薬師堂を建立し、明治時代の神仏分離によって神社に変わり、本宮神社となりました。

1992年に、同志社大学小川光暘教授、東北学院大加藤孝教授、名古屋学院大広瀬鎮教授、秋田大学丸山孝彦教授などによって、第一次調査が行なわれました。この調査で、刻線石塊、土器破片、土偶、立石などが出土し、古代祭祀場であることが判明しました。

1993年の第二次調査では、渡辺広勝氏によるレーダー調査が行われました。渡辺広勝氏は2015年にエジプトのツタンカーメンの墓を地中レーダー探査で調査し、壁に隠された入口があることを発表したことで有名です。調査の結果、黒又山の斜面は7~10段の階段状になっていることがわかりました。渡辺氏は、「地面を突き固めないとこういうデータは出てこない。誰かが山の形を改造したとしか言いようがない」。とコメントしています。頂上部分については、神社の前の広場がリング状の構造物になっていて、神社の踏み石の下にタイル貼りの構造物がある。その踏み石の下、1~2メートルの位置にレーダーを撹乱する異常な反応があり、人工の空洞の可能性が高いと発表しています。

つまり、縄文時代から祭祀が行なわれていた山で、人工的に整形された可能性が高いのです。

【Introduction of Iwakura219】で紹介した大湯環状列石から2キロメートルしか離れておらず、大湯環状列石のストーンサークルの中に黒又山に向って並べられた石列があることから、ストーンサークルと深い関係があると考えています。大湯の縄文人は、川から8500個の岩石を運んでストーンサークルを造っています。この人たちが黒又山を築いたとしても不思議ではありません。

対象は「山」ではありますが、人工的に築かれた、または整形された可能性が高いため、「目的不明の岩石遺構」に分類しました。

イワクラハンター平津豊

 

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