【Introduction of Iwakura215】Visit・Photo:2025.6.28/Write:2026.2.1
□分類:磐座(狭義の磐座)
□信仰状況:神社に祭祀されている。
□岩石の形状:巨岩単体
□備考:
□住所:静岡県浜松市浜名区引佐町井伊谷
□緯度経度:34°49'58.177"N 137°39'46.391"E
(googleに入力すれば場所が表示されます
浜名湖の北東5キロメートルの所に、渭伊(いい)神社が鎮座しており、その裏山に天白(てんぱく)磐座遺跡と呼ばれる遺跡が存在しています。巨岩が立ち並ぶ場所で、その岩陰から縄文から江戸時代の遺物が出土しており、この遺跡が長期間にわたって祭祀場として機能したと考えられます。
この祭祀場の60メートル南西に鳴岩(なりいわ)と名付けられた巨岩があります。その巨岩は、渭伊神社の南西を流れる神宮寺川の崖に位置しています。この鳴岩からも遺物が出土していますので、天白磐座遺跡と同様の磐座祭祀が行なわれていたと推測されますが、鳴岩に関する詳しい情報はありません。
なぜ、「鳴岩」という名前が付けられているのでしょうか。一般的に「鳴石」や「鳴岩」と呼ばれる岩石は、【Introduction of Iwakura 25】で紹介した雨境峠の鳴石のように、叩くと甲高い金属音がするものが多いです。
この「鳴岩」を叩いて確かめませんでしたが、川の水音が反響して岩が音を発しているように感じられたという可能性もあります。音が出る岩は神聖視され、水神を信仰する天白信仰と結びついたのかもしれません。
また、この鳴岩から天白磐座遺跡の中心部を眺める方向は約56度ですので、夏至の日の出の方向にほぼ一致しています。この鳴岩は、山の上の磐座から昇る夏至の朝日を拝む場所だったのかもしれません。
イワクラハンター平津豊
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