0213 広島県 のうが巨石群 方位石

【Introduction of Iwakura213】Visit・Photo:2019.4.14/Write:2026.1.25


□分類:天文利用のための岩石遺構(広義のイワクラ)

□信仰状況:信仰の形跡なし。

□岩石の形状:岩組、2個は立石、1個は横石、1個は谷に落ちている。

□備考:私有地で立ち入り禁止。

□住所:広島県廿日市市宮内

□緯度経度:34°22'12.91"N 132°16'12.44"E

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広島県廿日市市宮内にのうが高原と呼ばれる場所があります。1965年頃から株式会社のうが高原によって開発され、1971年にレジャー施設が建設されました。のうが高原ホテルを中心として、キャンプ場、湖、プール、茶室、乗馬クラブ、展望台までのリフトなどを備えた一大観光地でした。ピーク時には年間30万人の集客を誇った施設でしたが、1986年にその事業は終了し、立ち入り禁止区域となり、現在は、地権を受け継いだ会社によってメガソーラー施設に変わっています。

のうが高原の中に標高719メートルの野貝原山がありますが、この場所の周辺に巨石群が存在しています。

野貝原山の頂上にはストーンサークルがあったといわれていますが、現在は小さな船形をした岩が残っているだけです。この頂上付近に方位石と呼ばれる岩組みが存在しています。

もともと4個の岩で構成されていたと考えられますが、1つは横に倒れ、もう一つは谷底に落ちています。4個の岩で2つの方向が示されているタイプです。その4個の岩の境目の方位は、北西―南東と北東―南西方向でした。

北西―南東方向の岩の面はスパッと割れており、その面に沿って方位を測定すると120―300度になりました(北を0度とする360度表記)。野貝原山での太陽をシミュレーションすると、2025年12月22日7時3分に冬至の太陽が顔を出し始めてその方位は117度となり測定した120度とほぼ一致します。また、2025年6月21日19時23分に夏至の太陽が沈んでその方位は299度となり、測定した300度とほぼ一致します。

一方、北東―南西方向は、方位を示すには間隔が広いものです。一応、その方位は35―215度になりますが、太陽の軌道の特異点を示していません。

葦嶽山の方位石が意味のある方位を示していないように、一般的に「方位石」と呼ばれる石組が意味のある方位を示していることは珍しいのですが、この野貝原山の方位石は、冬至及び夏至の太陽の軌道を示しており、人造の可能性が高いと考えられます。

イワクラハンター平津豊

 

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