飛鳥の石造物


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〇1987年9月12日に平津豊のミステリースポットに掲載していた論文を、2025年7月29日に平津豊のイワクラ研究サイトに転載。

 

★古いレポートです。

 

日本中で一番観光化されている岩石群ともいうべき飛鳥岩石群。飛鳥文化を今に伝えるモニュメントでありながら、誰がいつ何のために造ったのか、記録がない謎の石造物である。

 

【石舞台】

 

人の寝姿に似ている石舞台、その巨大さには圧倒される。当時飛鳥を支配していた蘇我馬子の墓の石室が露出したものという説が通説となっている。確かに石舞台の中は空洞となっており、石棺が安置されるには十分な広さがある。

【石舞台の内部】

 

しかし、もしこれが石室としたらこの上にかぶせられていたであろう土はどこへいったのだろうか?石舞台の重さが2000トンと言われているので、その封土は想像もつかない量であったろうに。司祭を行う神殿としてこのまま使われていたと考えるほうが妥当ではないかと思うのだが。

【酒舟石】

 

酒を造ったといわれる奇怪な模様の石。

酒造り用の台、生け贄を供えた占い台、暦を作るための天文台説など諸説があるが謎である。左右が大きく割られいて全体像は分からない。

【三光石】

 

【二面石】

 

 

 聖徳太子生誕地の橘寺にある三光石と二面石。三光石は、日月星を表しているとされ、人の善悪の両面を表したものだと言われているが、はたしてそうだろうか。特に二面石は異形な顔で、とても人の顔とは思えない。

【鬼の雪隠】

 

【鬼のまな板】

 

鬼が旅人を捕まえて料理したまな板と便所後だとされる二つの巨石。これは古墳の石棺ということで正体が判明しているらしい。

【亀石】

 

やはり飛鳥といえば、亀石。この亀石は東から南に向きを変えていて、これが西を向くと飛鳥が泥の海と化すと言うおそろしい言い伝えをもっている。ユーモラスな亀に見えるのだが、はたしてそうだろうか。ちょうど後ろ足の部分が大きく削り取られているのだが、その部分に何があったのか。もし翼のような出っ張りがあったとしたら、この石は亀ではなく何かの乗り物を表現したものとなってしまう。また、酒舟石も左右を削り取られていたし、二面石も上半身のみであった。飛鳥の奇石は、その真の姿がわからないように破壊されているのではないだろうか、それも意図的に。つまり真の姿が分かれば、都合の悪いことがあったに違いない。それが超古代文明のなごりを示すものなのか、それとも宇宙人来訪の証拠なのか?。この飛鳥に立っているとそんなロマンをかきたてられる。

発表履歴

〇1987年9月12日  平津豊のホームページ ミステリースポットに掲載

 〇2025年7月29日 平津豊のイワクラ研究サイトに転載


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